「RPMソフト」を新発売 -柔らかくて切れにくいストリングの誕生-

 

バボラは世界で初めてのストリングメーカーとして、時代とともに変わり続けるプレーヤーのニーズに応えるため、研究・開発を続けてまいりました。そしてこの度、バボラは、多くのテニスプレーヤーが抱えているストリングの課題である「ポリエステル(通称:ポリ)の硬さ」と「マルチフィラメント(通称:マルチ)の耐久性」を解決する新たなストリング「RPMソフト」を開発・販売いたします。

「柔らかさ」×「耐久性」の実現

 

2010年の発売以来、RPMシリーズは、世界屈指のトッププロテニスプレーヤーたちから愛され続けてきました。ポリ系モノフィラメントの特徴である優れた「スピン性能」と「耐久性」は、広くテニスプレーヤーに支持され、今日の欧州市場の70%以上を占めています。


しかし、ストリングを選ぶ際には、ストリングの性能ももちろんですが、それ以上にプレーヤーに適しているかをしっかり吟味する必要があります。バボラはストリングメーカーとして、さまざまな選択肢をプレーヤーに提供するため、創業以来ストリングの分野で研鑽を重ねてきました。

RPMソフトは、ポリ系RPMシリーズの中で唯一ポリアミドを素材に採用しています。「RPMソフト」のネーミングは、「RPM」にシリーズの特徴であるモノフィラメント構造を、「ソフト」に素材がもたらす柔らかさや伸縮性を表しています。

ポリアミドのモノフィラメント構造で懸念される耐久性の課題は、耐摩耗性が高いアラミドパウダーをコーティングすることで解決しました。その構造は、マルチに近い打球感を実現した一方で、マルチよりも38%(注1)高い耐久性を実現しています。

今までポリだと硬く感じたり、手首やひじに負担がかかってお悩みのプレーヤーや、マルチだと切れやすく、打感に物足りなさを感じているプレーヤーに、「RPMソフト」がそれぞれのニーズに応えます。
(注1)2021年1月のBabolab(バボラボ)試験

バボラによるストリングの開発

テニスのストリングは、バボラが1875年にナチュラルガット(羊の腸をもとに開発したストリング)を発明したことがきっかけで誕生しました。競技としてテニスが世界中に広まっていく中で、バボラのナチュラルガットは数多くの歴代チャンピオンたちの勝利に貢献してきました。さらにバボラは、ナチュラルガットだけでなく高性能なマルチフィラメントや高耐久なモノフィラメントのストリングの開発に成功し続けています。
現在は大きく分けて3種類のストリングを提供しています。スピン性能と耐久性に優れたポリエステル系モノフィラメント(商品:RPMシリーズ)、ボールのホールド性に優れ、快適な打球感で腕への負担も軽減するポリアミド系マルチフィラメント(商品:アディクション・エクセル・ブリオ)、天然繊維が生み出す最高品質のナチュラルガット(商品:タッチVS・タッチトニック)。そして、今回新たに柔らかさと耐久性の両方を備えたポリアミド系モノフィラメントの「RPMソフト」が加わりました。