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パデル vs ピックルボール:2つのラケットスポーツはどう違う?

読了時間:4分
公開日 2025年10月29日

パデルとピクルボールは、フランスや日本をはじめ、世界各地で速に人気を集めています。どちらも始めやすく、社交的に楽しめることから、幅広いレベルのプレーヤーに支持されています。いくつかの共通点はありますが、実はコート構造、用具、ルール、プレースタイルなどの様々な点で異なります。本ガイドでは、パデルとピックルボールの違いをよりよく理解し、自分に最適なスポーツを選ぶ手助けをします。

パデルとは?

パデルの起源と歴史

パデルは1969年にメキシコで誕生しました。エンリケ・コルクエラが自宅のテニスコートに壁を加えて改造したことがきっかけです。1970年代にはスペインで急速に普及し、国内で最も人気のあるスポーツの1つとなりました。現在、パデルはフランスを含むヨーロッパで急速に成長しており、クラブやコートが増え続けています。

パデルの基本ルール

パデルは主にダブルスで行われ、長さ20メートル、幅10メートルのコートで、ガラスまたはネットの壁に囲まれています。壁はゲームの一部として使用されます。ラケットは穴の開いたソリッドタイプのパデル専用ラケット、ボールはテニスボールに似ていますがやや空気圧が低いものを使います。スコアはテニスと同じ方式(15-30-40-ゲーム)で、サーブは腰の下から行います。壁を利用したリターンやラリーが特徴で、戦略性の高いプレーが魅力です。

ピックルボールとは?

ピックルボールの起源と歴史

ピックルボールは1965年、アメリカで、子どもたちを楽しませたい3人の父親によって作られました。バドミントン、テニス、卓球の要素を組み合わせたスポーツです。アメリカで広まり、その後世界中に広まりました。始めやすく覚えやすいことから、幅広い世代に人気があります。

ピックルボールの基本ルール

ピックルボールはパデルより小さいコートで行われ、長さ13.41メートル、幅6.10メートルで、バドミントンコートに近いサイズです。プレーヤーは、複合素材やグラファイト製の平らなラケットと、穴あきプラスチックボール(ウィッフルボールに似たもの)を使用します。シングルスとダブルスのどちらでもプレーできる点も特徴です。スコア方式はテニスと異なり、一般的には11点で試合が行われ、勝利には2点差が必要です。特に特徴的なのはネット付近の「ノーボレーゾーン(キッチン)」ではボレーが禁止されています。

Pickleball court

パデルとピックルボールの5つの主な違い

コート:サイズと特徴

最初の大きな違いはコートです。パデルのコートは200平方メートルと非常に広く、ピックルボールの約81平方メートルと比べて大きいです。パデル最大の特徴は、コート全体を囲むガラスや金網の壁で、これらの壁をプレーの一部として活用する点にあります。壁を使ったリターンにより、多彩な角度や軌道のショットが生まれます。ピックルボールは、中央に高さ86センチのネットがある開放的なコートで行われます。

用具:ラケットとボール

パデルのラケットは厚みがあり、内部が詰まったソリッド構造で、表面には穴が開いています。素材はガラス繊維やカーボンが一般的で、ストリングはありません。重さはおおよそ360〜390グラムと、ずっしりとした仕様です。ボールはテニスボールに似ていますが、圧力が低く、ゲームをスローにします。ピックルボールのラケットは軽く平らで、大きめの卓球ラケットのようです。素材は複合素材、グラファイト、木材などさまざま。使用するボールは穴あきのプラスチック製で非常に軽く、打ったときに特徴的な音がします。

ルールとスコア

パデルは、テニスの伝統的なスコア方式(15-30-40-ゲーム)を使用し、セットとゲームがあります。サーブは斜め下から行い、相手のサービスゾーンにバウンドさせる必要があります。ピックルボールはより簡単なポイント方式を採用し、一般的に11点、15点、または21点先取で行われます。得点できるのはサーブ権を持つチームのみという点が特徴で、サーブは斜め下から行います。

運動強度とプレースタイル

パデルはコートが広く、さらに壁を使ったプレーが多いため、サイドへの移動が頻繁に発生し、比較的高い運動量が求められます。ラリーは長くダイナミックで、体力、敏捷性、反射神経が必要です。スマッシュやボレーなど、爆発的なショットが多いのも特徴です。ピックルボールは、より穏やかなテンポで、力よりもポジション取りと精度が重視されます。特に「ノーボレーゾーン」の存在により、粘り強さや戦術性が試されるゲーム展開になり、幅広い年齢層・体力レベルのプレーヤーが楽しめるスポーツです。

フランスでの人気とアクセス性

パデルはフランスで急成長しており、クラブやコートが年々増加しています。テニスプレーヤーにとって、より社交的で始めやすいスポーツとして人気があります。ピックルボールも成長途上ですが、現時点ではまだ普及しているとは言えません。ただし、既存のテニスコートやバドミントンコートにポータブルネットを置くだけでプレーできるため、環境面でのハードルは低く、今後の拡大が期待されています。

Padel court

パデルとピックルボールの共通点

違いはあるものの、両スポーツには多くの共通点があります。どちらも主にダブルスでプレーするため、自然とコミュニケーションが生まれ、社交性が高いスポーツです。テニスよりも始めやすく、習得までのハードルも低いため、初心者でも気軽に楽しめます。小さめのコートは素早いラリーとダイナミックな試合を可能にします。協調性、反射神経、戦略的思考が求められる点も共通しています。さらに、用具やコートレンタルにかかるコストが比較的抑えられる点も、両スポーツの大きなメリットです。

パデルかピックルボール:どちらを選ぶべき?

パデルは誰に向いている?

パデルは、より身体的でダイナミックなスポーツを求める人に最適です。長いラリーや壁を使った戦術的なプレー、アスレチックな動きを求める方には最適です。テニスプレーヤーは慣れ親しんだ感覚を味わいながら、新しいゲーム性を楽しめる点が魅力です。多数の大会やイベントがある成長中のコミュニティに参加したい方にも最適です。

ピックルボールは誰に向いている?

ピクルボールは、初心者、高齢者、または身体的負担の少ないアクティビティを求める人に向いています。ルールがシンプルで習得しやすく、すぐに楽しむことができます。戦略とポジショニングがパワーよりも重要で、すべてのレベルに対応可能です。家族や友人と楽しむのに最適な選択です。

パデル初心者におすすめのバボラ用具

ラケットスポーツの老舗ブランドであるバボラは、初心者から上級者、そして世界ツアーで活躍するトッププロまで、あらゆるレベルに対応したパデル用具を展開しています。バボラのラケットは品質・バランス・革新的テクノロジーに優れ、プレーヤーの成長をサポートします。初心者にはコントロールと寛容性を兼ね備えたラウンド型ラケットが最適です。また、快適にプレーするためにはパデル専用ボール、ラケットバッグ、そして関節をしっかり支えるシューズも欠かせません。バボラのパデル製品ラインナップをチェックして、自分に合ったアイテムを見つけてください。

パデルでもピックルボールでも、重要なのは自分のスタイルや目的に合ったスポーツを選ぶことです。パデルは壁を使った戦略性と刺激的なラリーが魅力で、ピックルボールは誰でも楽しめる手軽さが特長です。どちらのスポーツもフランスをはじめ世界中で競技人口が増えており、毎年多くの新しいプレーヤーを惹きつけています。

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