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パデルのルール:初心者向け完全ガイド

読了時間:4分
公開日 2025年10月17日

パデルはますます人気が高めており、特にテニス経験者の間で注目を集めています。初めてパデルコートに立つ際、本的なルールを理解しておくことで、初めての試合をより楽しむことができます。

プレーを始める前に知っておきたいパデルの基本

パデルの魅力は、その独自の構造とルールにあります。まずはパデルを特徴づける基本要素を理解しましょう。

パデルコートの特長

パデルコートは大きさは縦20メートル、横10メートルです。コートの中央には高さ88cmのネットが張られています。パデルの最大の特徴は、コートを囲む高さ3〜4メートルのガラスと金網の壁です。

それぞれのサイドにはネットから6.95メートルの位置にサービスラインが引かれています。後方の壁は高さ3メートルのガラスで作られ、その上に金網が続いています。この独特の構造が、ほかのラケットスポーツにはない戦術的なプレーを可能にしています。

必要な用具:ラケットとボール

パデルラケットはテニスラケットより短く、ストリングはありません。穴の開いたソリッドな面で構成され、重さは350〜390グラムです。手首用ストラップを着用することは、安全上の重要なルールです。

ラケットに合ったグリップを選ぶ際は、自分の手の大きさに合うサイズを選びましょう。

Padel court

アンダーハンドサーブ

サーブ時のポジションとルール

サーバーはサービスラインの後ろに立ってサーブを行います。アンダーハンドサーブでは、ボールを地面でバウンドさせてから腰の高さまたはそれ以下で打つ必要があります。サービスは対角線上の相手のサービスボックスに向かって行います。

バウンド後、ボールはネットを越えて正しいボックスに入らなければなりません。最初のバウンド後にガラス壁に触れることはできますが、金網に直接触れることはできません。サーバーには2回のチャンスがあります。

サーブでよくあるミス

最も一般的なミスは、ボールを腰の上で打つことです。ボールが正しいボックスに入らなかったり、直接金網に触れる場合もフォルトとなります。連続して2回フォルトするとポイントは失われます。

ガラス壁を使ったプレー方法

壁とネットの使用

パデルでは、ガラスの壁もプレーの一部として使うことができます。地面にバウンドした後、ボールはこれらの壁に触れてもプレーが続行できます。ただし金網は別です。ボールが直接金網に当たった場合はアウトになります。

自分のコート側の後方ガラスを使って打ち返すプレーも認められており、これがパデルならではのダイナミックなラリーを生み出します。

許可されたバウンドと禁止されたバウンド

ボールが最初に地面に触れてからガラス壁に当たればバウンドは許可されます。連続して複数の壁に当たることも可能です。一方で、ボールが直接金網や天井に当たるのは反則とみなされます。

ポイントを失う主なミス

初心者によくあるミス

最も一般的なミスは、ラケットや体がネットに触れることです。また、ボールを二度打ちしてしまう、あるいは自分のコートに入る前に打ってしまうのも反則です。

パデル特有のルールとして、ネット越しにラケットを振ってボールを打つことはできません。ただし、自分のコート側でインパクトした後、そのスイングの自然な流れでラケットがネットを越えるのは許されています。

Padel players on a court

ダブルスの基本ポジショニングと戦術

基本的なフォーメーションでは、2人が横並びに立ちます。攻撃時はネットから2-3メートルの位置に詰め、守備時は壁際に一緒に下がります。明確なコール(「自分」「あなた」「パス」)によるコミュニケーションが重要です。

戦略として、ネット前に一緒に上がって優位に立ち、ロブの場合は一緒に下がります。この“息の合った動き”こそが、上級チームと初心者チームを分ける大きなポイントです。また、長いラリー中は汗でグリップが滑りやすくなるため、適切なオーバーグリップの選択も重要です。

パデルとテニスの主な違い

パデルとテニスはいくつかの共通点を持ちますが、実際には全く異なるスポーツです。アンダーハンドサーブの導入により、ラリーが長く続く傾向があります。コート面積の違い(200㎡対648㎡)によりテンポの速いプレー展開が特徴です。

さらに、壁の存在が戦術を大きく変えます。ガラス壁でボールが戻ることでテニスにはないカウンターショットが生まれます。ダブルス専用という点も大きな違いで、チームワーク・コミュニケーション・連携の精度が勝敗を左右します。

また、パデルラケットはソリッド構造のためパワーよりもコントロール重視。 こうした特性により、初心者でもプレーしやすく、同時に戦略性の高い奥深いスポーツとなっています。

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