子供達が未来を担う

幼少期に馴染みのあるブランドに対しては、生涯ロイヤルユーザーとなる傾向があります。しかしバボラは見た目の格好良さだけではなく、科学的にジュニア選手の発達や成長に良いと言われる製品を提供することを重要視しています。
そこで我が社は、全世界のコーチ間ネットワークや専門家によるバイオメカニクス(身体運動学)の研究に基づき、ジュニア選手の体格や動き方に適していることにとどまらず、彼らの健康を守ることを目的としたテニスラケット、テニスシューズを開発しました。


4〜8歳のキッズ、8〜12、13歳のジュニア選手を対象にこのような大掛かりな研究を実施したブランドは今までありませんでした。
バボラ本社のテニスグループマーケティング部長であるマリオン・コーヌ氏は
「キッズやジュニアはテニス界の未来を担っており、一企業としても重要度が高いと考えています」「私達が目指すのは、キッズ・ジュニアカテゴリーでナンバー1になることではなく、世界各国どこの市場においても最も影響力があり、楽しいブランドであることです」と話します。

テニスは習得するのが難しいスポーツであることは事実です。しかし私たちバボラには、次世代のために、テニスを他のスポーツやゲームなど他のアクティビティよりも魅力的なスポーツに再び返り咲かせ、同時に手の届きやすいスポーツにしていく使命があります。
この使命を果たすため、私たちはキッズたちがより簡単にテニスを学べるプロセスを作り上げました。


成長期のジュニアの動き


 

若い世代の初心者プレーヤーたちに関するデータがほとんど存在しなかったため、身体活動、スポーツ、健康、パフォーマンス、予防に関しての研究を行っているフランス、リヨンにある生体力学研究所 (LIBM)に協力を依頼しました。

LIBMで200人を超える子供たちで調査をした結果、4〜12歳の間の成長ペースは、平均すると男女間で差はないことが判明しました。つまり同年代の男女間で別の製品を使う必要はありません。

若い選手たち向けの本物のラケット
 

 

各個人の身体的な成長度合いに応じて適切なラケットを使っている子供達は、より長く、少ないパワーで、楽しくプレーすることができます。
研究の結果、3つの要素が良い結果と関連していることが判明しました。
グリップサイズ、ストリングパターン、従来のジュニアラケットになかったフレームサイズの追加です。


コルニュ氏は「これまでも世界中の多くのコーチが、キッズにとってグリップサイズが大きすぎると言っていましたが、今回の研究で同様のことがデータとしても証明されました。」と話ます。
2020年10月に発売開始のドライブジュニアシリーズでは、今までよりも小さなグリップサイズを展開しており、これによりより小さな力で打つことが可能にしています。またこれは彼らの発達途中の筋肉への負担の軽減につながります。

また、今まで一般・ジュニアラケット問わず慣れ親しまれていた16×19のストリングパターンではなく、16×17のストリングパターンを新たに採用しました。

「16×19から17×19にストリングパターンを減らすことで、貼った際のストリング表面のトランポリン効果を高め、パワーと寛容性を高めました。」

「ラケットサイズの選択肢も増やしました。キッズラケットは一般的に17から26インチで、途中のサイズは存在しないサイズもあります。
私たちは9歳程度のジュニア選手の成長を遅らせる原因として考えられる、23インチから25インチへの大きな移行を避けるため、グラファイト混合の24インチラケットを、ドライブジュニア、ストライクジュニアで作ることにしました。

同様のアプローチでシューズに関しても改善を加えました。

若い選手の足の成長を最大限引き出すため、バボラのジュニアPulsionシューズはソールを従来のモデルよりもより柔軟にし、アッパーソールも柔らかい素材に、かかと部分はクション性を向上させることでかかとへの衝撃を軽減、型を従来の10mmではなく5mmのドロップに変更しました。
また、イージーフィートシステムを採用させたことにより、履きやすさを向上させるだけではなく、両親が靴紐を結ぶ必要性を無くしました。


選手をテニスを共に学習するマスコットとして


 

子供達はヒーローが大好きです。そこでバボラファミリーのチャンピオンたち、ラファエル・ナダル、ドミニック・ティーム、フェリックス、ガービン・ムグルザ、アマンダ・アニシモバを漫画のマスコットにしました。
マスコット達は新しいラケットのフェイスカードに掲載されており、子供達に最適なラケットサイズを探すのにお困りの親御さんには、店内にある身長に応じてラケットを見つけられるポップで、最適なモデルをお選びいただけます。
 

両親やコーチが全て教えなければならないという負担を軽減するため、私たちは100本もの1分ビデオを作成しました。これらは2021年初旬頃から配信予定で、バボラのウェブサイト、キッズセクションからアクセス可能です。各年齢層はもちろん、使用できるコートサイズによって適したドリル、練習内容などをご覧いただけます。

私達のキッズ・ジュニア層への取り組みは、ニューヨークに所在し1000人のメンバーが通う、キッズ・ジュニアのために考えられた世界初のテニスクラブ、「コート16」でも採用されています。
2019年8月にオーガー・アリアシム氏の元開設され、現在では新製品や試作品、流行を評価する際に活用されています。
コルニュ氏は「コート16は子供達とテニスのこと、例えば彼らはどのようにテニスを楽しむのか、何が好きで何が嫌いか、を詳しく知るために、そしてイノベーションを進めていくために必要不可欠な施設です」と話し、


全ては子供達がテニスを探究し、より楽しく最短距離で上達していくためのことなのです」と最後に彼女は結論づけています。