ピックルボールとは
歴史
ピックルボールは、卓球、バドミントン、テニスを融合させたスポーツで、1965年にワシントン州の議員ジョエル・プリチャードと実業家のビル・ベルによって、ベインブリッジ島で考案されました。訪れていた孫たちを楽しませるために作られたのが始まりです。バドミントンの道具を探しましたがラケットが揃わず、代わりに卓球のラケットと穴の開いたプラスチックボールを使用しました。バドミントンのネットを利用し、テニスコートを模して高さを調整し、ネットの高さを36インチ(約91cm)、中央で34インチ(約86cm)に設定しました。翌週にはバーニー・マッカラム氏も加わり、3人でルールを整えました。最大の目的は、年齢やスキルに関係なく家族全員が楽しめるスポーツをつくることでした。現在、ピックルボールは世界で最も急成長しているスポーツとなり、約4,830万人のプレーヤーがいます。
このスポーツの成功の理由
ピックルボールが急速に広まった理由はいくつかあります。まず、基本ルールをわずか1日で覚えられるほどシンプルであることです。特別な運動経験がなくても気軽に楽しめます。一方で、上達して極めるには奥深さがあり、どのレベルのプレーヤーにとっても挑戦しがいのある魅力を備えています。さらに、世代を超えて一緒に楽しめる点も大きな特徴で、子どもから高齢者まで幅広い年齢層が同じコートでプレーを共有できます。

ピックルボールのルール
コートの特徴
ピックルボールはテニス、卓球、バドミントンを組み合わせたスポーツで、コートのサイズやパドル、プレースタイル、スコアリング方法などに独自の工夫があります。プレーを楽しむためには、基本的なルールを理解しておくことが役立ちます。ここでは重要なルールを紹介します。
ピックルボールのコートサイズはバドミントンコートに由来します。用具はテニスやバドミントンとは異なり、パドルはガットのない一枚板状で、卓球のラケットよりも少し大きく重いのが特徴です。ダブルス(4人)とシングルス(2人)の両方でプレーできますが、いずれも同じサイズのコートを使用します。
テニスと同じく、サーブは対角線上のサービスボックスに入れる必要があります。ただし、テニスと違いサーブは1回しか打てず、アンダーハンドサーブのみが認められています。これは腰の下でボールを打つか、一度ボールを落としてから打つ方法です。さらに、得点できるのはサーブ権を持つチーム(ダブルス)またはプレーヤー(シングルス)のみです。各サイドアウトでの最初のサーブは必ずコートの偶数側から行います。サーブ権がある間は、ポイントを重ねるごとに左右を交代しながらサーブを続けますが、フォールトをした時点で交代します(新しいゲーム開始時の最初のサーブを除く)。また、空中でボールを打つボレーは、ノンボレーゾーン(NVZ、通称「キッチン」)の外にいる場合のみ可能です。ただし、ボールがキッチンにバウンドした場合は中に入って打つことができます。試合は11ポイント先取で勝利しますが、必ず2点差をつけなければなりません(例:11-9、12-10など)。
スコアリング
ピックルボールのダブルスではスコアが3つの数字で表されます(例:0-2-1、6-3-2など)。最初の数字はサーブ側の得点、2つ目はレシーブ側の得点、3つ目はサーバーの番号(1または2)です。試合開始時は「0-0-2」から始まり、最初のサーブ権は1回のみとなります。シングルスの場合はサーバーが1人なので2つの数字で表されます。
ポジショニング
サーブを行うプレーヤーやチームは、ボールが返球されるまでベースラインの後ろに立たなければなりません。リターンは深く打つと有利です。なぜなら、ルール上サーブ側とリターン側の両方でボールが一度バウンドしなければ、ボレーすることができないからです(これをダブルバウンズルールと呼びます)。その後はできるだけキッチンライン付近まで前に出ることが理想で、高いボールを攻撃的に打ち込むことができます。ピックルボールでは、パワーよりもコントロール、ポジショニング、戦術が成功の鍵となります。
ダブルバウンドルール
サーブ後は、ボールがまずレシーバー側で1回、次にサーバー側でも1回バウンドしてからでなければ、空中で打つことはできません。このルールによってサーブ&ボレーの有利さをなくし、ラリーが長く続くようになっています。
ノンボレーゾーン(「キッチン」)
ノンボレーゾーン、通称「キッチン」はネットから両サイド7フィート(約2.1m)のエリアで、この中に入って空中でボールを打つことはできません。ただし、ボールが一度バウンドした場合は中に入って打つことが可能です。サーブ時はボールがキッチンラインを越えてバウンドしなければ有効とみなされません。同様に、ボレーを行う際は必ずキッチンラインの外から打つ必要があります。

バボラ ピックルボール用ギア
ピックルボール用パドル & シューズ
ピックルボールで最高のパフォーマンスを発揮するには、自分に合ったパドルとシューズを選ぶことが大切です。バボラは、プレースタイルやスキルレベルに応じて幅広いパドルを展開しています。STRKR+、BALLR+、WZRDは高い競技レベルを目指すプレーヤーに最適です。MNSTR+、MNSTR、RBELは週に数回プレーする競技志向のプレーヤーにおすすめです。これから始める初心者には、RNGDやXPLRが安心のエントリーモデルです。自分に合ったパドルを選ぶことで、プレーの質が向上し、コートでの上達や目標達成につながります。
また、バボラはパドルに加えて、パフォーマンス向上と怪我の予防を目的に開発された専用コートシューズも豊富に取り揃えています。ランニングシューズとは異なり、十分な横方向のサポート性と、コートで素早く動ける適切なソールを備えていることが重要です。さらに、クッション性、耐久性、快適性も欠かせない要素です。おすすめモデルは、PROPULSE FURY 3、JET MACH 3、JET TERE 2、SFX 3、SFX EVOです。
ピックルボール用バッグ & アクセサリー
多くのプレーヤーにとって、コートでのパフォーマンスだけでなく、スタイリッシュでプロフェッショナルに見えることも重要です。バボラはパドルやシューズに加え、ピックルボール用のバッグやアクセサリーも幅広く展開しています。これらのアイテムは装備を引き立て、機能性とデザイン性を高め、快適でスタイリッシュにプレーすることを可能にします。