ヤナ・モンテス – 野心を声に出す

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公開日 2023年05月05日

カタルーニャ出身の15歳の新星パデルプレーヤー、ヤナ・モンテス・カブハは、自信に満ち溢れている。父親はパデルクラブを経営しており、母親はテニスの怪我をきっかけにパデルに転向し、ヤナ自身も13歳でプロになった。しかし、彼女が「トップを取りたい」という野望を口にするまでには長い時間がかかっている。

2021年、TAUセラミカ・アルバセテ・チャレンジャーでは、最年少の13歳という若さで出場した際には、 ダメもとで提出したワイルドカードが受け入れられ、驚きを隠せなかった。

「あっという間でした」と彼女は振り返る。「当時は、いつかWPTの試合に出たいとしか思っていませんでした。それが突然、チャレンジャーとして受け入れてもらえたのです。プレッシャーがどんなものかもまだ分かっていませんでしたが、開始直前に胃がひどく痛んだことは覚えています。緊張が解けたのは、試合が始まってからです」。当時のパートナーとともに予選でノックアウトされたとはいえ、TAUセラミカ・アルバセテで彼女は、2021年ワールドパデルツアーでデビューし、プロになった最年少選手となりました。

しかし、そんな彼女のキャリアは前途多難でした。アルバセテ・チャレンジャーの直後、プレー中に両足首を捻挫。ヤナはこの時がキャリアの中で一番つらかったと感じています。というのも、怪我からの回復も一時的な回復にとどまるのではないか、また同じように負傷してしまうのではないかという恐怖があったからです。そして、自分が選手として成功することを100%信じることは難しくなりました。。


『バボラが私を信じられるのに、なぜ私は自分自身を信じられないのか』


その困難な時期に、バボラと出会って、自分に対する否定的な態度を克服することができたのだと言います。

「バボラと契約したのはまだ10歳のころだったので、バボラと出会った瞬間は覚えていません。しかし、私はふと、大きなブランドがスポンサーになるほど私を信じてくれているのなら、私も自分自身を信じてもいいんじゃないか、と思いました。 バボラが私に与えてくれた一番大きなことは、自分に自信を持たせてくれたことです」。

ヤナには、スポーツに打ち込むきっかけとなるような、尊敬する人がいたのだろうか。「よく聞かれる質問です」と照れながら話す。「尊敬している人は、特にいません。じっと誰かのパデルプレーを見ているわけにはいかないんです。とにかくプレーしないと、と思っています」。

日常生活でゆっくりする機会はほとんどないヤナ。夕方5時まで大学に通い、その後すぐにトレーニングがあります。友人と過ごす時間は作るようにしていても、パデルが最優先なので無理はしません。8歳からプレーしているので、これが彼女の知る人生なのです。


2つのプレッシャー


足首の怪我をきっかけに意識が変わり、2022年にはスペインで年代別のチャンピオンとなり、カタルーニャの最優秀選手に選ばれるなど、輝かしい結果を残すことができました。2023年、バボラ15歳以下のスペインチームからバボラインターナショナルチームに移籍したことは、彼女のキャリアにさらなる弾みをつけることでしょう。15歳になった今、彼女にとってプレッシャーの意味はより明確なものとなりました。

「2つの種類のプレッシャーがあります。結果を出そうというモチベーションにつながるプレッシャーと、過去にたくさん勝ったからこれからも勝ち続けてほしい という周囲からのプレッシャーです。自分に集中し、少しずつでも前に進むように努力しています」。

そしてついに彼女は、自分の夢を堂々と宣言する強さを手に入れました。「私にとっての成功とは、勝つことです。私はナンバーワンになりたいのです」。

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