17歳のヘンリー・サールは、ウィンブルドンの舞台でセンセーションを巻き起こしました。イギリス出身の選手は、決勝戦でバボラファミリーのもう1人の期待の星であったヤロスラフ・デミンを6-4、6-4で破り、ジュニアカテゴリーで初となるグランドスラムを達成します。本人も予想していなかった勝利となりました。
トーナメントの第1シードを1回戦で破ったことを機に、ヘンリー・サールに弾みがつきます。トーナメントに勝ち続けるであろうことが予想されました。しかし、決勝戦における勝利は、新進気鋭のこのイギリス人プレーヤーにとっても想像以上の快挙となりました。「これほどの結果を残すことが出来るとは想像できませんでした。これから数日間は勝利の余韻に浸り、再びさらなるタイトル獲得に向けて精進します」。 ヘンリー・サールは、遠い未来に思いを馳せて同カテゴリーの全米オープンへの出場よりも、まずはジュニアサーキットの来たるトーナメントに集中しています。ヘンリー・サールは、ジュニアカテゴリーで頭角を現しました。2022年のウィンブルドンは1回戦で敗退したものの、2023年の全仏オープンでは準々決勝まで進み、ウインブルドンの第1コートで行われた最終マッチでついに勝利をつかみます。

サーブが時速130マイルを記録
ヘンリーは1m93cmの高身長です。サーブを打つ際にこれはかなりのアドバンテージになります。「サーブは、私のプレーにとって大事な武器です。何年もかけてコーチと練習に取り組んだ成果が、今実を結びつつあります」。 彼が決勝戦で見せたサーブは、時速130 マイル (209 ㎞) を記録しています。 新型コロナのパンデミック期に、身体が大きく成長し、その変化はプレーにも影響がありました。「自分自身の体に慣れるのに時間を要した上に、調整が十分ではありませんでした」。
ウィンブルドンのジュニアトーナメントでヘンリーが優勝を果たしたことは、イギリス人にとって61年ぶりの快挙で、イギリスのテニスファンも大熱狂でした。サッカーチーム、ウルヴァーハンプトンの熱烈なサポーターであるヘンリーは、クラブの監督を務めるフレン・ロペテギから激励を受けています。見事勝利を収めた選手は、試合後にサポーターに向けて「ホームでこのような声援を受けられただけではなく、フレン・ロペテギのような偉大な監督に激励されることは、本当に光栄なことです。 ウルヴァーハンプトンの大ファンとして、友人たちとスタジアムにできる限り応援に駆けつけています」と語っています。

「ラファエル・ナダルは憧れの選手」
サッカーとゴルフも熱心にたしなむヘンリーは、母親が水泳選手であったこともあり、常にトップクラスのスポーツの世界に触れてきました。大会後の記者会見においては、「サーブにおける肩の強さは、母親譲りなのかもしれません」と言います。 決勝戦のスタンドで、もう1人の息子とともに観戦していた母親はとても感激した様子でした。「家族がそばにいて、支えとなり、喜んでくれることほど嬉しいことはありません。家族から大きなサポートを受けています。これからも多くの時間を共有できることを願っています。小さい頃は家にいることが苦痛だったことからテニスをはじめとし、スポーツ全般に打ち込みました」。当時の彼にとってのスターはラファエル・ナダルでした。「ナダルが憧れの選手でした。テニスを始める多くのジュニアにとって、彼がスター的存在だったと思います」。 ナダルに続くかのように、ヘンリーもキャリアのスタートにRPM Blastストリングを張ったPure Aero 98を選びました。カルロス・アルカラスもこの組み合わせのラケットを使用していることから、まさに勝利に向けたコンボだといえるでしょう。
※バボラ契約選手はカスタマイズされたラケットや写真とは異なるモデルを使用している場合があります。