アルトゥール・フィスは大躍進を遂げました。ジュニア部門で輝きを放った18歳のフランス人、アルトゥール・フィスは2023年シーズンの開幕からプロツアーで好成績を上げ、2021年のカルロス・アルカラス、2022年のホルガ・ルーネと同様、フィスも勢いのある快進撃を続けています。トップ100入り、ATPでの初タイトル、その勢いで最初の全仏オープン出場。パリ近郊ボンドゥーフル出身の若者は、まだまだ成長の途中ながら、着実に力をつけています。
2021年のジュニア・フレンチ・オープンでジョバンニ・ムペシ・ペリカールと共に優勝し、同大会でシングルス決勝に進出したアルトゥール・フィスは、プロツアーで急成長する以前からジュニア部門で頭角を現していました。彼は2020年にジュニア部門で最高峰の大会と言われるオレンジボウルで優勝し、一躍その名が知れ渡りました。そして2023年1月以降、アルトゥール・フィスは経験豊富なローラン・レイモンの指導の下、 数々の快挙を達成し続け、めきめきと腕をあげてきました。2023年初めに世界ランキング252位だったアルトゥール・フィスは、オエイラスチャレンジャーでシーズンを始めることを選び、それが良い結果につながりました。パリ近郊、ボンドゥーフル出身の彼は、このトーナメントで勝ち進み優勝を果たしました。ポルトガル南部で獲得したキャリア初タイトルは、これからのシーズンにおける自信につながりました。
アルトゥール・フィスは、カルロス・アルカラス及びホルガ・ルーネと同じPure Aero 98にRPM Blastのストリングを張ったラケットを使っています。
アルトゥール・フィスのプレーは、コート上で観客を魅了します。強力なサーブと、18歳とは思えない体格(1.85m、83kg)を持つ彼のプレーは、とてもアグレッシブで前に出るスタイルです。彼のこのプレースタイルは、バボラのPure Aero 98にRPM Blastのストリングを張ったラケットを最大限に活かしています。カルロス・アルカラスとホルガ・ルーネも使っているこのラケットとストリングの組み合わせで、最大限のコントロールを維持しながら、バリエーション豊かなプレーができます。
若くしてトップ100位入り
アルトゥール・フィスは、将来フランスのテニス界を背負う存在として期待されていますが、ジョー・ウィルフリード・ツォンガ世代の後継者とされることについては、プレッシャーには感じていないと語っています。「そうなれるように最大限努力するつもりですが、そのことで自らに大きなプレッシャーをかけたくはないと思っています。」 2023年5月、リヨンで初のATPタイトルを獲得したフィスは、「確かなのは、できるだけ上位につけるよう必要な努力はすること」と謙虚な姿勢で自分の心境について話しました。初タイトルを獲得した翌日、アルトゥール・フィスは、キャリア初のトップ100入りを見事に果たしました。 この快挙は、両親や親戚、知人たちを大いに喜ばせる出来事でした。特に父親は全国レベルの元バスケットボール選手で、息子の活躍を常に最前線から見守ってきました。ATPツアーで初めて準決勝に進出したモンペリエに続き、マルセイユでもまた準決勝に進出しました。
ATPトーナメント制覇、2004年以降生まれの初の快挙
リヨンでの優勝を果たしたアルトゥール・フィスは、複数の記録を塗り替えました。これで、18歳11ヶ月15日という若さでATPツアーに優勝し、2005年以降のフランス人最年少記録を更新しました。また、大会主催者が招待したワイルドカード選手がATP大会の決勝で優勝したのは、2022年6月以来初めてのことでした。2003年~2004年生まれのテニスプレーヤーがATPツアーで優勝したのは、カルロス・アルカラス、ホルガ・ルーネに続いて3人目となりました。優勝からわずか48時間後、アルトゥール・フィスはキャリア初のグランドスラムに出場するため、すでにパリ入りしていました。そして、1回戦で敗退したものの、世界ランキング34位の対戦相手は、試合終了後のコートで「彼は世界最強の選手になるだろう」と認めていたのです。バボラプレーヤーたちには、大きな期待が寄せられています。
※バボラ契約選手はカスタマイズされたラケットや写真とは異なるモデルを使用している場合があります。