RPMのパワー:最大限のスピンパワーを実現したバボラの新しいストリング。

バボラがテニスのストリングを発明したのが1875年。その発明者としての視点があるからこそ、ストリングの役割を誰よりも理解した上で、プレーヤーのニーズを予見し、対応するために革新を続けてきました。このRPMシリーズも、テニスとその進化を見守り続けることによって実現した一つの実証と言えるでしょう。

2000年代前半に、ポリエステルのモノフィラメントが登場し、プレーヤーはコントロールを犠牲にすることなく、よりスピンがかけられるという革命的な変化をもたらしました。今日ではツアーで活躍するチャンピオンの大半がこのタイプのストリングを使っています。「RPM Blast」を使っているラファエル・ナダルもその一人。しかし、最近クローズアップされてきたのは、音を含めた優れた打球感と、さらなるパワーというニーズなのです。ちなみに、かの有名な「四銃士」の一人アンリ・コシェは、よく「テニスは耳でプレーするもの」と語っていました。

そのニーズは今も健在で、一つのストロークごとに、よりクリアな打球音を求めるプレーヤーがいます。これがヒントになり、今回の「RPM Power」の開発につながりました。まず、成型機からストリングを押し出す際、ストリングが成型される瞬間のパラメーターを個別に調整することで、柔軟性を高めながら、よりパワーが出せるように最適化しました。さらにプレーヤーが求める打球感と音を出すために、ストリングには特殊コーティングを施しています。

「RPMならではのスピン性能はそのままで、もっとパワーが欲しいというニーズが高まってきたのです。また、これまで以上に弾けるような打球音やフィーリングに対する要望もありました。プレーしているという自信につながるからですね」とテニスカテゴリー・マネージャーのアレクサンドル・イスラエル。「こうしたニーズに応えるために、多くのプレーヤーたちと一緒に数えきれないほどのテストを繰り返しました。ドミニク・ティエムもその一人です。彼は、すぐに 「RPM Power」に関心を示し、使ってくれるようになったのですが、このことが私たちの研究の推進力になりました。彼は非常にパワーのある高速スピンと、ゲームの感覚を大事にするプレーヤーであることは、よく知られていますからね。それだけに、より満足できる結果につながったと思います」。

テストでは、「ストリングに貼りつく感じがとてもいいです。ボールに喰いつく感じです。こちらのほうが断然パワーがある。とてもいいです。最高です」とドミニク・ティエムは語っています。

そして、「RPM Power」の新しいカラーは、つやのある「エレクトリック・ブラウン」。ひときわ目立つ印象的なストリングになっています。

ファンのみなさまには、12月の「RPM Power」世界同時リリースまでお待ちいただくことになりますが、コーチやアンバサダーの方々には、1万個限定でテストパックを配布し、この独特な仕様のストリングをお試しいただいています。

ラケットの性能の半分はストリングで決まるといわれます。それだけに「RPM Power」が実現する、さらなるスピンとパワーによって、コートでのパフォーマンスの違いを感じていただけるはずです。