急成長しているスポーツのピックルボールにバボラが参入

火山が噴火するように、勢いよく、熱くボールに食らいつき、重要なポイントを掴む様子は、最後まで目を離せません。バボラも同じ興奮と魅力をピックルボールに感じています。それだけではありません。ピクニック中にラケットスポーツから着想を得て生まれた遊びが、プロと争う活気あふれるスポーツに進化したピックルボール界にバボラが参加できることを素晴らしい機会だと捉えています。

テニスとバドミントンと卓球を組み合わせたスポーツのピックルボールは、今、老若男女が夢中になっている、アメリカで急成長しているスポーツの1つです。その事実は数字に現れています。スポーツ&フィットネス産業協会によると、アメリカ人の身体活動レベル全体は横ばいであるにもかかわらず、2016年~2020年の5年間に、アメリカのピックルボール人口はほぼ2倍になり、250万人から420万人に増えました。

アメリカの競技連盟の1つであるピックルボール協会の会員数は、同期間で1,000%以上増加するという爆発的な伸びを見せています。ラケットスポーツのクラブでは、テニスコートがピックルボールコートに取って代わっています。筋金入りのファンは、YouTubeをチェックして、革新的で最先端のラケットとボールでプレーする駆け出しのスーパースターを応援しています。

バボラは2020年に2つのパドルシリーズを発売し、本格的にピックルボール界に参入しました。スクールノートと変わらない大きさのパドルに、穴の空いたプラスチックのボールが当たると、カンッという独特な音がします。ピックルボールでは、プレーヤーはベースラインの後ろまたはネット近くからボールを打ち返せますが、キッチンと呼ばれる「ノンボレー」ゾーンには入れません。ただし、バウンドさせた場合はノンボレーゾーンの中で打ち返すことができます。 ピックルボールでは、パデルの試合用のコートより小さなコートが使われます。パデルは、スペインで人気のテニスとスカッシュを組み合わせたスポーツで、強化ガラスで囲まれた、テニスコートより25%くらい小さいコートの中でプレーをします。

1990年代初めにスノーボーダーが登場し、スキーヤーたちがスキー場をスノーボーダーと共有するようになったように、テニスプレーヤーとピックルボールプレーヤーもお互いに共存しなければならないことを理解しています。

バボラのピックルボールプロジェクトのコリーダーであるスーザン・デビアスは次のように話しています。「何年も、アメリカではテニスとピックルボールとの間で衝突が起きていました。多くのプレーヤーやクラブだけでなく、全米テニス協会でさえピックルボールをテニスの場所を奪う脅威と捉え、阻止しようとしていました。しかし今は、クラブや施設がピックルボールを新たな収入源と気づき、設備投資をしてテニス施設にアップグレードさせているため、テニスプレーヤーも平和的に共存することのメリットを感じています。 こうした新しい動きのおかげで、全米テニス協会はピックルボールが敵ではなく、テニスを始めるきっかけになるスポーツかもしれないとより好意的に捉えています。バボラはブランドにとって総合的なプラスになると考え、ブランドを安定させるためにもピックルボール製品を取り入れることを歓迎しています。」

BPKLの発売

 

バボラのピックルボールプロジェクトの願いは、枠にとらわれない、人の心を捉えるブランドに進化することです。そうした理由により、BPKLが発売されました。BPKLは文字通り「B-P-K-L」と発音しますが、一般的には「ビーピックル」と読みます。クリエイティブにデザインされたパドルにも、同様に大文字と子音が多用された名前が付けられています。BPKLでは、2つの高性能なパドルシリーズとして「RBEL」と「RNGD」が発売されました。それぞれのパドルシリーズは、「パワー」と「打球感」を特徴とするモデルになっています。

2021年夏に、バボラは「MNSTR」と「XPLR」シリーズも発売します。MNSTRパドルには、バボラのテニスラケットで使われているテクノロジーが搭載されており、様々な製品テストで非常に高い評価を得ています。XPLRパドルは、オールラウンドに対応できるため、ピックルボールの初心者に最適なパドルです。

RBELYONへの参加

 

「決して退屈しない」ことを誓い、BPKLは、すべてのピックルボールプレーヤーが「RBELYONに参加」するために行動し、ピックルボールパーティに参加するよう呼びかけています。「RBELYON」とは、スポーツを体験するための楽しく、刺激的な方法です。RBELYONは「rebel(反抗)」と「Lyon(リヨン)」を組み合わせた造語で、世界最古のラケットスポーツ会社の国際本部に敬意を表し、1875年から使われています。

バボラのピックルボールチームは、1965年に生まれたピックルボールの動向を数年に渡って観察し、研究しています。全米で42人のBPKL RBELYON大使が、草の根の活動やパドルデモを行ってピックルボールを広め、若いプレーヤーを呼び込んでいます。最近の研究では、ピックルボールプレーヤーの28%が30歳以下であることが明らかにされています。

2000年から、バボラの35人の従業員がコロラド州ルイビルにあるバボラのアメリカ本社に拠点を置いて活動しています。アメリカ全土で販売活動を行っている10人の販売員は、ピックルボールに乗り換えるテニスプレーヤーがますます増え、ピックルボールを楽しむ世代がどんどん若くなっている様子を目の当たりにしています。若者は、バケーションから戻ると、見てきたことを周囲の人に話します。ピックルボールで、若いプレーヤーもシニアプレーヤーもポイントを取るたびに歓声を上げ、ダブルスのパートナーはハイタッチをして喜び、何試合(11ポイント先取したほうが勝ち)かこなした後にプレーヤー同士が集まって飲み物を楽しんでいる様子を聞き、人々は惹かれていきます。ピックルボールはもはや、テニスができなくなった人のためのスポーツではありません。テニスラケットを手に取ったことがなかった人もピックルボールを始めています。

これからはBPKLの時代です。バボラは、ピックルボールの成長とともにブランドも成長させることを目指しています。テニスとピックルボールの間で派閥争いが起こるかもしれませんが、バボラはこの2つの素晴らしいスポーツの輝かしい未来にだけ目を向けています。